仮想通貨の開発および工学について議論する際の最後の論点は、どのようにプロジェクトの透明性を確保するかということです。設計上の決定とは、開発者の夢に出てきて突然具現化するような、明解な論理値や、エーテルのような非現実的なものではありません。これらは過去の過ちから得た経験、討論、教訓などから生まれたものです。

課題は、完全に透明な開発プロセスが、議論に影響を及ぼし、証拠に基づくものよりも大げさになることです。エゴがコミュニティを勝ち取ろうと試みます。また愚かであるという恐れがあると、会話は無力化し、非生産的なものとなってしまいます。

さらに部外者が、自身に興味のあるトピックのみを取り上げるために会話をすり替えようとするかもしれません。各人が求めているものはそれぞれ異なるからです。

恐れることなく自由に表現しながらも、進捗を開発者に任せているような、委託されたコミュニティが開発プロセスの必要性に関する透明性のバランスを保つためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

カルダノでは、指揮監督のもとで規格駆動のプロセスを行う方法を採用することにしました。コミュニティは理論とコードがよく考えられ、検証されており、それによって開発者が解決したと主張するような物事が、実際に解決されているかどうかを確認する必要があります。そのために査読は、科学的要素を完全に満たしていなければなりません。なぜなら、それはまさにこの目的のために設計され、そして現代の世の中を切り開いてきたからです。

コードと審査

コードについては意見が分かれます。カルダノでは、カルダノ財団をIOHKの成果物の最終審査員として選任しました。特に、彼らには以下の任務が委ねられています。

  1. カルダノGithubに含まれるソースコードに対して定期的にレビューを行い、その品質、テストカバレッジ、適切なコメントと完全性を確認する
  2. カルダノ全てのドキュメントに対してレビューを行い、その正確性、有用性を確認する
  3. 科学者によって作成されたプロトコルが実装されているという主張に対して検証を行う

IOHK

この務めを果たすために、IOHKは定期的でタイムリーな報告書を財団およびその代理人に提出し、審査を行ってもらいます。財団は、少なくとも四半期ごとにカルダノのコミュニティへの開発監視報告書をリリースする予定です。

この最初の取り組みに関しては、分散型プロジェクトがどのように説明責任を果たすかについて、より幅広い会話が開始される予定です。信頼できる第三者からの開発監督は、開発者が確実に軌道に乗るようにするための強力なツールですが、プロジェクトが常に実現されることを完全に保証するには不十分です。

このため、財団はCSLに財務システムを統合後、IOHK と共同開発された正式仕様に基づいた代替クライアントを構築する開発チームの奨励を行います。開発の多様性は、単一のアイデアや開発者によってモノカルチャーが形成されるのを回避するために、イーサリウムプロジェクトで使用された素晴らしい技法でした。

標準プロセス

仕様に関しては、WC3IETFに準拠した標準プロセスから得られる豊富な知識があります。最終的には、カルダノの各プロトコルを統合するには、学術的な作業やソースコードとは独立した仕様が必要となります。むしろ、それはRFCのような適切な形式である必要があります。

カルダノ財団の中核となる教義の1つは、カルダノプロトコル専用の標準化団体として機能し、カルダノに関連する規格の更新、追加、変更についての意見交換の場を設けることです。IETFを通じてインターネット(標準の製品)が、どのようなコアプロトコルを使用するかについてコンセンサスを得ることができるのであれば、専門の機関が同様の結果を導き出すと仮定することも理にかなっています。

最後に、これらの議論をブロックチェーン上でホストされている分散したエンティティとして検討することは興味深いものです。この概念は自律分散組織(DAO)と呼ばれ、この分野に関する予備作業が現在進行中です。IOHKはカルダノを利用するエンティティのために必要に応じて使用できる参照DAOモデルを開発し、カルダノ財団にはこれを自身が定めた基準に基づいて採用する決定権があります。

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